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ガンと医療保険

■ガンと医療保険

ここで、ガン保険について書いてみます。
悪性新生物(ガン)の死亡順位は1位ですが・・・入院についてはどうでしょうか?
厚生労働省:平成17年患者調査の「入院患者の傷病割合」概況をみると下記のとおりです。

・入院患者の傷病割合(総数:1,462,800人)
1.精神疾患 326,200人 22.29%
2.循環器系 318,700人 21.78%
3.悪性新生物 144,900人 9.90%
4.損傷・中毒 122,500人 8.37%
5.神経系 97,300人 6.65%
6.呼吸器系 78,700人 5,38%
7.消化器系 72,000人 4.92%

これによると、悪性新生物(ガン)で入院している割合は、約10%です。
意外と入院割合は少ないのです。

入院割合が少ないことは生命保険会社は、もちろん計算済みなのです。
ガンについての保障は、ガン入院は入院日数無制限とか、入院日額が大きくなっています。
保険金を支払う確率が少ないから、そうなっているのです。

ご存知でしょうが、ガン保険の保障は、悪性腫瘍だけです。
医療保険はすべての入院を保障します。

保険診療であれば高額になれば高額療養費制度などの国の補助があり、
ガンを含めたどんな病気でも自己負担の医療費の上限は変わりません。
従って、ガンだからといって割増の入院保障は不要です。
入院保障は、ほぼ全ての入院を保障する医療保険だけで十分です。
ガン保険やガン特約での上乗せの入院保障は不要なのです。

では、ガンに対しては、入院保障以外にどのような保障が必要なのでしょうか?
主要な傷病の総患者数(厚生労働省:平成17年患者調査の概況)をみると

悪性新生物(ガン)の総患者数142万人に対して、治療されている内訳では、
入院患者144,900人に対して、通院患者140,100人です。
入院保障には医療保険が有効ですが、ガンの通院治療や自由診療の高額医療費に
対応するための保障が必要となります。

これには、一括で保障される保険(診断給付金などの一時金が出る保険)で
対応する必要があります。

ガンには、入院保障ではなく治療のために保障されるもの、
つまり、「ガンと診断されると一時金が給付される」保険が必要です。

これには、一番有効な保険は、「特定疾病保障保険」です。

医療保険に未加入で、ガンだけの保障が必要ならば単体の「ガン保険」をお勧めします。
ただ、医療保険とガン保険に双方加入は、入院保障ばかりが厚くなり、余計な保険料を支払うことになってしまいます。

・資料 ガン治療のための平均入院日数と治療費(セールス手帳社保険FPS研究所試算)
 胃がんの場合     入院日数41.8日 治療費126.9万円
 結腸ガンの場合    入院日数38.8日 治療費117.8万円
 気管・肺ガンの場合 入院日数44.8日 治療費136.0万円



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